シェアスペース、レインボー倉庫。
そこにはどんな人がいて、どんな使い方をして、そしてどう働いているのか。
リアルな声を聞くため、倉庫スタッフによる倉庫メンバーへのインタビュー企画。
第7回となる今回は、アメリカンヴィンテージを中心とした古着屋・HOLIDAY WORKS 木村弘樹さんにお話をお伺いします。
ー始めにレインボー倉庫との出会いについてお伺いします。レインボー倉庫を知ったきっかけを教えてください。
グッピーさん(Good People & Good Coffee)がいたころにギャラリースペースで展示会をやっていて、それを友達と一緒に見に行ったのがきっかけです。
グッピーさんの存在は知っていたんですよ!当時勤めていたアパレル会社とグッピーさんで取引があったので。お店がどこにあるかは知らなかったんですけど、展示を見に来た時に『あ、ここにあるんだ』って。その時はレインボー倉庫がどういう場所なのか知らなかったので、展示を見てそのまますぐ帰っちゃいました。
ー入居の決め手はなんですか?
自分で古着の販売をやろうと思った時に、オンラインショップだったらすぐに始められるなと思ったんですね。ただ在庫を家に置くとなるとスペースをほとんど占領されてしまうし、自分の家の住所を使うのが嫌だったんです。どうしようかなと思ってお店ができる場所を探していたところ、レインボー倉庫を見つけてお店が開ける場所なのを知りました。行ったこともあったので、すぐにレインボー倉庫のwebページから問い合わせしました。
ーHOLIDAY WORKSさんではどのような古着を扱っているんですか?
アメリカン・ビンテージが好きなので主にアメリカの古着を扱っています。ヨーロッパの古着もありますが、全体の1、2割くらいしかないですね。
ー次に、レインボー倉庫の専有空間についてお伺いします。空間のテーマを教えてください。
作りこむほどのスペースもないのでテーマというよりは“物を見やすく置く”ということを意識しました。ここを借りている以上はお店でも売り上げを立てないといけないので、その分の在庫を置けるようにしないといけないでしょ。オンラインでたくさん売れればいいけど、お店に来てくれる人もいるので。デニムが100本縦積みになっていたら嫌だよね。(笑)
ーDIYやものづくりの経験はありますか?
以前高円寺で古着屋をやっていて、そのお店の内装を友達に協力してもらい自分でつくりました。
ここに置いてある机とラックも自分でサイズを測ってぴったり収まるように作ったんですよ。既製品は外に置いてあるラックだけですね。
ー木村さんの今までのことを教えてください。今までどのようなお仕事を経験されましたか?
学生の頃はバイクの免許が欲しかったのでひたすら働いてました。昼はアパレルで販売、夜はホテルのフロントでアルバイトをしてました。
大学卒業後はリサイクルショップに就職して衣料品のバイヤーに。自分でお店をやりたいなとはずっと思っていました。お店をやるにはお金がどれくらい必要なのかを計算して、目標金額を設定して毎月貯金をしてました。お金が貯まったので、リサイクルショップを退職して高円寺で古着屋を始めました。
ー”HOLIDAY WORKS”という名前の由来を教えてください。
半年間くらい物件を探していたんですけど、なかなかいいところが見つからなかったんです。
高円寺の物件を見つけた時、なにも準備できていない状態だったけど、立地がすごくよくて『ここを逃したくない!』と思ってすぐ契約しました。
そういう状態だったので 、平日に内装を進めて、土日に店を開けていたんです。土日って世間一般からみたら休日じゃないですか。始めた当初は休日にお店を開けていたので、『休日出勤』という意味でHOLIDAY WORKSにしました。
もう一つ理由があって、スーツを着て仕事をしている方って多いと思うんです。そういう人たちが“休日に恋人と会う時や家族と出かける時に着る服を提供します”という意味もあります。
ー実際にレインボー倉庫に入居してみて気づいたシェアスペースの良いところ/悪いところを教えてください。
僕が高円寺でやっていた古着屋は雑居ビルの中に入っていて、他にもレコード屋さんが入っていたんですね。そのレコード屋さんに高円寺の飲み屋を教えてもらったり、飲み屋で仲良くなった人が服を買いに来てくれたり。高円寺って古着屋が多い街なんですけど、近隣のお店の人とも一緒にサッカーをしたり、仲が良かったんです。そういうコミュニティーを経験して、シェアスペースなら同じようなことができるんじゃないかなと思いレインボー倉庫に入居しました。なので、そういう人と人との繋がりが生まれるいい場所だと思います。
悪いところは、エアコンがないことくらいですかね。夏は暑いし、冬は寒いね。
ーこれから独立を考えてる人や、レインボー倉庫に興味がある人にアドバイスをお願いします。
レインボー倉庫はスタートアップにすごく良い場所だと思う。だけど、僕みたいな人もいるんですよ。
興味があるけど、何かやりたいけど、私はこうだからとか決めつけないで飛び込んで見るのがいいと思います。
シェアスペースって本当にいろんな人がいるから、面白い場所ですよ。
ー告知などあればお願いします!
ホームページ、インスタグラムを見て欲しいですね。イベント出店情報も随時更新していくので。
ー木村さん、貴重なお話ありがとうございました!
こちらはレインボー倉庫メンバーを順番にご紹介していく連載企画です。次回インタビューをどうぞお楽しみに!
text by:根本真衣(レインボー倉庫)
メンバーズボイス バックナンバー
第1回:<池尻大橋>チバセイサクショ 千葉里奈さん
第2回:<池尻大橋>株式会社オールユアーズ 木村昌史さん
第3回:<下北沢>RAINBOW NAILS 谷菜々美さん
第4回:<下北沢>MUDHEAD HOUSE 小林史幸さん
第5回:<下北沢>fragrance label 「yes」 山野辺喜子さん
第6回:<池尻大橋>WANDRS 小林英夫さん
第7回:<下北沢>Light 板倉豪人さん・真優さん
第8回:<池尻大橋>HOLIDAY WORKS 木村弘樹さん
『 HOLIDAY WORKS 』
東京・高円寺、商店街にある雑居ビルの中2階にて2011~2014年に営業。
1年の休憩を経て、東京・池尻大橋駅近く東山の住宅街にある倉庫の一角にて再始動。
数は多くありませんが、周りの目、言葉や流行に左右されない、アイテムをセレクトしています。
自分自身の内側から出るスタイルを素直に表現したい。
そんな思いに役立つ服を提供できれば幸いです。
【営業日】 金・土・日・月・祝
【営業時間】13:00-20:00
【アクセス】レインボー倉庫2(池尻大橋) 012
【お問い合わせ】 holidayworks2011@gmail.com
【URL】
web http://holidayworks.fashionstore.jp/
Instagram https://www.instagram.com/holidayworks/