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【倉庫スタッフ実はこんなことやってます。】第3回:カリグラフィー道具の使い方・片付け(MAZ)

maz_web_01_01乾燥した空気で手の甲がざさざさになっている。手がインクを吸い込んでなかなか落ちないのをわりと楽しんでいる。
前回は少し頭の固くなりそうなカリグラフィーの歴史を話し、みんなが知りたかったであろう道具の話は最後にちょびっとしか話すことができなかった。(書いている間に私が疲れてしまったためだが…。)
今回は実際にカリグラフィーの道具の使い方と片づけ方を書いていこうと思う!

    【目次】

  • ペンニブを買ったら
  • インクを入れる
  • さっそく書いてみよう!
  • 使った後の片付け

ペンニブを買ったら


前回紹介した私の愛用のペンニブ(ペン先)、スピードボール。初めての人はC-2がおすすめ。
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ペン先の反対側の突出した部分をペンホルダーのくぼみに入らなくなるまで差し込む。
木製のものだと金属の部分に差し込む。
maz_web03_02maz_web03_03買ったばかりのペンニブには錆止め加工がされている。このままではインクをはじいてしまいうまくインクが流れてくれないため、錆止めを落とす必要がある。
やり方はシンナーで拭き取る方法と焼いて落とす方法がある。シンナーで拭き取る方が簡単だが、そのためにわざわざシンナーを買うのも手間だし素手で行うとせっかくのマニュキアが落ちたりするので私は焼き付けの方法を使っている。
ライターや蝋燭の火でペン先を2~3秒ほどあぶる。変色するほど焼いてしまうと変形の恐れがあるので気を付けて!
あぶったらすぐに水につけ水気をふき取る。これで錆止めを落とすことができる。

インクを入れる


錆止めを落としたらインクを入れてみよう。
maz_web03_04インクに入っている染料が沈下していることがあるため、インクのキャップがしっかりと閉まっていることを確認し、瓶を振る。

スピードボールのペンニブには銀のペン先の上に金色のインク留めがついている。この隙間に直接インクを入れる。
maz_web03_06maz_web03_05ドクターマーチンのインクはキャップ部分がスポイトになっている。
インクを吸ったら直接隙間に流し込む。
maz_web03_07入れる量は大体7文目くらい。
カッパープレート体に使うペンはスピードボール以外のペンニブはインク留めがついていないものがほとんど。このペンニブにはペンニブの裏側にインクが垂れない程度にインクをつける。

さっそく書いてみよう!


インクを入れたらまずは自由に気の向くままに線を書いてみて!リボンを重ねたみたいな線を書くことができる。
次は真横に持ちそのまままっすぐに線を書いてみよう。するとこのペンで一番細い線を書くことができる。その状態で真下に下ろす。すると一番太い線が描ける。
文字によっても変わるがイタリック体、ゴシック体はペンの角度を45度に保ち、かいていく。斜めに出る線が一番細い線になるようにし書いていく。
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最初の練習はジグザグに山を書きこの45度の角度を保てるようにする。
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カッパープレート体はペンにかかる筆圧で線の強弱をつける。基本的には下に下ろす線を書く時に力を加え、上に上がる線を書くときに力を抜いて書いていく。力を加えるとペン先が広がり太い線をかくことができる。カッパープレート体の練習も最初は滑らかな山を書く練習をする。
書き方については次回ゆっくり時間をかけてレクチャーすることにしよう。

使った後の片付け


  • ぺンニブ
  • 割と重要なことだが使った後はしっかり片付けをすること。さもないとインク止めの中でインクが固まってしまったり、錆びてペンニブを痛める原因になってしまう。
    コップや瓶にきれいな水を用意し、ペンを浸し淵にトントンと優しくぶつけるとインク留めの中のインクがきれいに抜けてくれる。
    maz_web03_015maz_web03_016ぐるぐると回すだけではインク留めの中にインクが留まってしまうので意味がない。一度ペンニブを柔らかい布でふき取り同じ工程を2~3度繰り返しインクの色が出てこなくなったらペンホルダーからペンニブを抜き、もう一度全体に水分を拭き取る。ペンホルダーに刺さったままにすると中に拭き取れたなかった水分が残り錆の原因となる為、必ずペンニブを抜いて差し込み部分の水分も拭き取ることが大切。
    ペンニブは金属でできているが強い力が加わると簡単に変形してしまうため大切に保管しよう。

  • インク
  • インクは透明な瓶に入っているものも多く、前回話したように光に当たっていると変色するものや、高温で中の液体が固まってしまうものもあるので、できるだけ冷暗所に保管を心掛けてほしい。勿論キャップをしっかり締めて。


    いかがだっただろうか。なんとなく使い方と管理方法は理解していただけただろうか?
    一番最初に話をしたとうり、片づけの段階で指先にインクが付いたり、キャップがきちんと閉まっていないままに瓶を振る凡ミスでよく手や服を汚してしまう私。
    手につく分には洗い落とすことができるが(なかなか落ちないのもあるよ!)お気に入りの服に付いてしまった時は結構ショックが…。作業の時は汚れてもよいエプロンや二軍のTシャツを着るなどして対策をしてほしい。


    倉庫スタッフ実はこんなことやってます。〜MAZ編〜 バックナンバー

    第1回:これがアツい!〜魅力的な文字の世界〜
    第2回:カリグラフィーの歴史と道具
    第3回:カリグラフィー道具の使い方・片付け


    text by:MAZ fantasy pen worksmaz_eye
    松岡 可奈枝/1991年生まれ
    2014年よりPAINT FACTORYにて修行後、独学で技術を学ぶ。 カリグラフィー、チョークアートを得意とし、 1枚ずつ手書きで製作するウェルカムボードを始め、 店舗のサイン、メニュー、壁画などもデザインから施工までを手掛ける。 現在はレインボー倉庫を拠点に活動。 個別にレクチャーを行うカリグラフィー講座も開催し、イベントではワークショップも開催する。 ジャンルやデザインにとらわれず幅広い活動を行う。
    https://www.instagram.com/mazdeath/

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